自由研究の発表が、来週になりました。

2人が調べたのは、給食の残りです。自分たちの班の6人ぶんを、3日間かぞえました。残っていたのは、野菜が多いという結果でした。

ソラは、発表用のまとめにこう書きました。

「みんな、野菜がきらい」

リンが、それをじっと見ています。

「…なに」

「『みんな』って、何人?」

ソラは口をひらきかけて、止まりました。かぞえたのは、班の6人ぶんです。クラスは34人います。

「でも、たぶんみんなそうだよ」

「うん。わたしもそう思う。でも、かぞえてない」

ソラは、どう書きなおしたと思う?

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ソラは、正確なデータに書きなおしました。「6人ぶんを3日間かぞえたら、野菜が多かった」。

それから、こう言いました。

「『みんな』って書いたほうが、強そうに見えると思ったんだ」

「うん。ネットのニュースでも、よく見るよね。『みんなが怒ってる』って書いてあるのに、よく読んだら3人しか言ってなかったり」

ソラは、なるほどという顔をしました。情報じょうほうを受け取るときに気をつけていたことは、そのまま、自分が出すときに気をつけることでもあったのです。

分からなかったことは、消さずに書きました。「なぜ野菜が残るのかは、分かりませんでした」。そう書いてあると、次に調べる人が助かるのです。

そして発表シートの最後に、2人は自分たちの名前を大きく書きました。

「発表者: リン、ソラ」

AIに手伝ってもらったとしても、まとめた内容に責任せきにんを持って署名するのは、自分たち人間だからです。