図書館で借りた本に、えんぴつの線が引いてありました。うすい線が、何ページにもわたって引いてあります。

「だれかが引いたんだね」

「消しゴムで消そうか」

「やめとこ。もっと うすくなるだけだよ」

2人は司書ししょさんに見せに行きました。司書さんは、しばらく本を見てから言いました。

「借りたものだからね。もとのまま返すのが約束なの」

そのとき、ソラが自分のかばんを見ました。中には、学級新聞の下書きが入っています。ネットで見つけた町の歴史の紹介文を、そのままコピー&ペースト(コピペ)して貼りつけたものです。

「…あれ」

「どうしたの」

「これ、ネットから勝手にコピペした文章だ。著作権ちょさくけんのルールに違反しちゃうかも」

ソラは、どうしたと思う?

つづきを読む

司書さんは、こう教えてくれました。

「人の作った文章を使うときはね、だれが作ったものかをはっきり書く『引用いんよう』というルールがあるのよ。勝手に自分のもののように使っちゃいけないの」

ソラは、下書きの文章をかぎかっこで囲み、引用のルールを守ることにしました。

ソラは新聞の下に、小さく1行たしました。どの本やウェブサイトの、どこから引用したのか。そして、自分の考えた言葉をその下にたっぷり書き足しました。

「これ、引用元を書いたほうがかっこいいね」

「うん。どこまで調べて書いたか、読む人にもしっかり伝わるもん」