「AIで何かやれ」と言われた、
三か月の記録
年が明けた最初の出社日、社長は「今年はAIの年だ。各部で何かやれ」と言った。翌日、経営企画部の瀬尾奈々は、兼務の「AI活用推進担当」を命じられた。エンジニアではない。AIに詳しいわけでもない。任されたのは、何を確かめれば決められるのかを、決める側に渡す仕事だった。
この8話は、架空の中堅メーカー「朝凪精機」で、最初の会議から稟議までの3か月に起きる出来事を追います。1話あたり約9分。シンプル版の知識と裏之巻の罠が、会議室や現場の場面として出てきます。各話のおわりから、その話を解説した章へ進めます。
- 8 話
- 約9分 1話あたり
- 約72分 通読の目安
登場人物
- 瀬尾 奈々
- 経営企画部 主任。AI活用推進担当を兼務で命じられる。エンジニアではない
- 倉田 誠
- 情報システム課 係長。瀬尾の同期。3人しかいない情シスの実務を回す
- 大槻 修
- 常務取締役。社長からAIを任された決裁者。結論と数字を急ぐ
- 村瀬 早苗
- カスタマーサポート課長。問い合わせ窓口に20年いる
- 小野寺 蓮
- 営業部の二年目。生成AIを使いこなす
- 戸田 美和
- 総務課 主任。法務部のない会社で契約と規程を担当する
- 黒江 翔
- ベンダー「クラウゼル・テクノロジーズ」の営業部長
- 岸本 優
- ベンダー「汀システム」の技術営業
- 一条 隼人
- 「AI戦略アドバイザー」を名乗る講師
号令
「AIで何かやれ」と言われた担当者が、まず言葉を分け、届いた提案書の空いている場所を見つける。
第2部試す
PoC、開発の見積もり、若手の自作ツール。「動いた」と「使える」の間にあるものが見えてくる。
第3部決める
効果の報告、事故寸前の3件、そして稟議。何を確かめてから決めるかを、会議の場面で追う。
号令
「AIで何かやれ」と言われた担当者が、まず言葉を分け、届いた提案書の空いている場所を見つける。
試す
PoC、開発の見積もり、若手の自作ツール。「動いた」と「使える」の間にあるものが見えてくる。
決める
効果の報告、事故寸前の3件、そして稟議。何を確かめてから決めるかを、会議の場面で追う。
読み方
第1話から順に読むと、号令 → 試行 → 判断の順に進みます。各話は、前の話を読んでいなくても筋が追えるように書いてあります。話の途中にある「考えてみる」で一度手を止めると、あとの場面がよく効きます。各話末の「明日やる1つ」は、案件を持っていなくても始められる形にしてあります。
記述時点
本サイトの記述は2026-10-12時点のものです。技術・製品の記述は半年ごと、法規制の記述は年1回見直しています。
微塵之巻
架空の専門商社で、権限と保身と嘘がAIの導入を少しずつ蝕んでいく半年を追う全8話。 微塵之巻を開く
シンプル版
AIを種類・精度・用途で分けて捉え、判断に使える座標軸をつくる全8章。 シンプル版を開く
この物語の罠を、型として読む
AI導入の周辺で起きる省略と誇張を、行動の型として見分けるための全8章。 裏之巻を開く
このサイトについて
この巻に登場する会社・人物・製品・ベンダー・数値は、すべて架空のものです。実在の企業・製品・事例とは関係ありません。起きる出来事は、AIの導入で実際によく見られる形を一般化して組み立てたものです。統計や引用を創作することはしていません。
特定の製品・ベンダーの推奨や販売を目的としたものではありません。作中のベンダーの振る舞いは行動の型として描いており、型が現れていること自体は不正の証拠ではありません。続きの一年は網羅物語之巻で読めます。
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- 2026-10-12
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