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網羅裏之巻に含まれるすべてのページの一覧です。章の順に読み進めるほか、目的の節から直接開くこともできます。

基本のページ

Part 0

罠の歴史編

過去の技術ブームが繰り返してきた誇大広告と幻滅のサイクルを、人間側の罠として読む。

Part I

技術の話で煙に巻く罠編

分類・仕組み・比較。技術の話が、確認を封じるための煙幕として使われる型。

  • 第1章分類・仕組みの話で煙に巻く罠言葉をあえて混同する説明、根拠のないパラメータ数の強調、「うちのAIは特別」という差別化トーク、クラウドとローカルの違いを曖昧にした機能訴求。技術の話が確認を封じる道具になる型です。
  • 第2章技術の仕組みを盾にした煙幕 ― RAG・ファインチューニング・エージェント「RAGを使っているから正確」という不正確な安心材料、不要な場面でのファインチューニング提案、エージェントという語の空証文化、プロンプトを魔法の言葉として売る話法。
  • 第3章モデル・サービス比較のトリック自社に有利な指標だけを選ぶ比較表、条件を伏せたベンチマークの見せ方、オープンソースとオープンウェイトの混同、料金体系を複雑にして総額を見えにくくする手口。
Part II

実務・データ活用を装う罠編

導入事例、業種別ユースケース、データ基盤。実務らしさを装う説明の見分け方。

  • 第4章「導入事例」の見せかけPoCを本番導入として紹介する事例集、成功事例の裏にある特殊条件の隠蔽、「業務データ活用」を謳いながら実態は単純なAPI呼び出しである提案。事例の読み方を扱います。
  • 第5章業種別ユースケース紹介の誇張と実態のギャップ「御社の業種でもすぐ使える」という業種横断の営業トーク、規制業種で「診断行為ではない」を曖昧にする危険な売り文句、専門性の高い領域での適用範囲の誇張。
  • 第6章データ基盤未整備を隠す・誤魔化す罠データ品質の悪さを「AIが解決する」と誤誘導する提案、ガバナンス整備の工数を見積もりから省く手口、「AIを入れれば後からデータが整う」という因果の逆転。
Part III

DX・組織変革に仕掛けられる罠編

DX宣言、報告のずれ、投資対効果、ベンダー依存。社内で起きる歪みの型。

  • 第7章DX推進を骨抜きにする罠現場の粒度を無視した抽象的な号令だけのDX宣言、実地観察を省いた聞き取りだけの調査、「スモールスタート」を言い訳に検証を先送りし続けるプロジェクト。
  • 第8章報告と実態がずれるパターン ― AI導入で起きる意思決定の歪み扱うのは人物像ではなく行動の型です。PoCの成果だけが上に伝わる構図、AIの出力を判断の隠れ蓑にする責任転嫁、改善要望の打ち切り、他社比較の遮断。多くは悪意ではなく情報の非対称性から生じます。
  • 第9章投資対効果を曖昧にする罠ROIの測定を曖昧にしたまま進むプロジェクト、KPIを事後に緩和・すり替える手口、ベンダー選定基準を恣意的に操作するプロセス。
  • 第10章事業継続・ベンダー依存リスクを隠す罠ロックインの危険性を軽視させる営業トーク、「うちは潰れない」という根拠のない安心材料、モデル廃止・値上げのリスクを契約時に説明しない手口。
Part IV

開発・実装をめぐる罠編

「誰でも作れる」の誇大宣伝から、野良ツール、過剰な基盤、品質保証の省略まで。

Part V

経営・ガバナンスをめぐる罠編

情報の非対称性の悪用、形だけのガバナンス、契約条項に忍ばせられるもの。

  • 第15章経営層と現場のギャップを利用する罠抽象的なプレゼンで経営層を惹きつけ実現性の説明を避ける手口、デモと量産運用の溝を意図的に見せない構成、現場の課題が経営層に届かない情報の非対称性の悪用。
  • 第16章AIガバナンス体制構築を骨抜きにする罠形だけの利用規程と承認フローで「やっている感」を演出する、責任分界を曖昧にしたまま進める運用、監査と利用ログを整備しない・形骸化させる手口。
  • 第17章発注・契約管理の罠要件定義書さえ完成すれば安心という思い込み、SLAと契約条項の確認を怠らせる営業トーク、複数ベンダー活用を妨げる独占的条項の忍ばせ方。
Part VI

リスク・法規制・倫理をめぐる罠編

危険性の過小・過大表示と、法規制・倫理・セキュリティ・環境の「やってる感」。

  • 第18章危険性を過小・過大に見せる罠ハルシネーションのリスクを過小報告する提案と、逆に危険性を過大に煽って乗り換えを迫る営業トーク。同じ「危険性」が両方向に使われます。
  • 第19章法規制対応の「やってる感」著作権・個人情報保護の対応をチェックボックスで済ませる、海外規制への対応を誇張する営業トーク、業界別規制の理解不足を隠したまま進める提案。
  • 第20章倫理ウォッシング「AI倫理委員会設置済み」を実態のない広報材料として使う、公平性と説明可能性の検証をしないまま「配慮済み」と主張する、アクセシビリティと子ども保護を形だけ謳う。
  • 第21章セキュリティ対策の形骸化プロンプトインジェクション対策を「対応済み」と称するだけの実態、サプライチェーンリスクの説明の省略、自作ツールの脆弱性を指摘されても放置する組織の構図。
  • 第22章サステナビリティ・ウォッシング環境負荷の説明を都合よく切り取る広報、ESG経営とAI活用を結びつけるだけの実態のない訴求、省エネモデルへの切り替えを検討しない言い訳作り。
Part VII

継続活用・未来をめぐる罠編

売り込みの見分け方、やりっぱなしの運用、危機感を燃料にするマーケティング。

Part VIII

巻末資料・自衛編

危険信号フレーズ集・確認質問・自己診断・実例索引と、全書の結論。

  • 第26章危険信号フレーズ集本書の全章に登場する危険信号フレーズとバズワードを、使われ方の型ごとに収録したものです。それぞれに「聞き返し方」を添えています。
  • 第27章見抜き方チェックリスト集提案・報告を受けたときに投げる質問と、契約・体制面で最低限確認すべき項目です。印刷して会議に持ち込める体裁にしています。
  • 第28章組織の「罠耐性」自己診断情報の非対称性への耐性・契約リテラシー・検証体制の3軸で、自社が罠にはまりやすい状態にないかを測る自己診断です。
  • 第29章罠の実例索引本書各章に登場する典型パターンを、業務シーン別に索引化したものです。自社に近い状況から関係する章に入れます。
  • 第30章結局、何に価値があるのかを冷静に判断するAIを使っているかどうかは、それ自体では評価軸になりません。製品や業務改善という結果にどれだけの価値があるか。この一点に立ち返って締めます。

ほかの巻

同じ主題を、別の分量・別の角度から扱っている巻です。

  • 物語物語之巻架空の会社で「AIで何かやれ」から稟議までの3か月を追う全8話。シンプル版と裏之巻の中身が、そのまま場面になる。
  • 人間微塵之巻別の架空の会社で、任期の残り少ない常務がAIの旗を振り、誰も責任を取らないまま過ぎる半年の全8話。登場人物は全員、どこかに悪意か弱さを抱えている。
  • 知識シンプル版「AIを導入する」の中身を分けて考える全8章。知識の入口。
  • 罠裏之巻提案や報告を受け取る立場の人へ。空っぽの提案と、ずれた報告を見分ける全8章。
  • 物語網羅物語之巻同じ会社の全社展開の一年を追う全16章。網羅版と網羅裏之巻の論点が、判断の場面として出てくる。
  • 人間網羅微塵之巻微塵之巻の会社の、全社3年契約の一年目を追う全16章。網羅版と網羅裏之巻の論点が、権限と保身の渦の中で歪み、最後に一か所だけ損害が止まる。
  • 知識網羅版技術の仕組みから法規制・契約・セキュリティまで、必要な章だけ引ける全31章。
  • 外伝奇譚之巻架空の会社で起きる構造を、物理法則として描く外伝の連作短編・全12話。
  • 外伝奇譚之巻・改奇譚之巻の情報システム部を軌道コロニーへ打ち上げた改作・全12話。誰の悪意もなく組織が歪んでいく。