AIの知識は、モデルが事前学習されたデータセットの収集範囲とカットオフ時点によって厳格に境界づけられています。それ以降に生じた最新事象や、外部に公開されていないローカルな記録について、AIは原理的に知識を持ちません。

見たことと、作ったことが、同じ形で出てくる見たこと書かれていたこと見ていないこときのう・あなたのまわり出てくる文どちらも 同じ調子ちがいは、文の顔には出ない
AIが見たのは、作られたときまでにだれかが書いたものだけです。きのう起きたことや、あなたのまわりのことは見ていません。ただし、見ていないことについても、それらしい文は作れます。見たことと作ったことが、同じ顔で出てきます。

重大なリスクは、知らない事象を尋ねられた際にも、AIが沈黙せず「それらしい文章を補完して出力してしまう」点にあります。悪意による嘘ではなく、確率的に尤もらしい文章を生成することが言語モデルの機構そのものだからです。

学習データ由来の言明と、確率的補完による言明は、全く同じトーンで出力されます。不確実な部分だけフォントが小さくなるような親切な警告は存在しません。

したがって、受け取り側が能動的に選別する必要があります。出力文に含まれる「固有名詞・年号・定量的数値」を特定し、外部の一次情報源と照合してグラウンディング(根拠付け)を行います。