ノート 32
星間航海士の手引き
約2分
他者プライバシーと肖像権の保護
第三者の容貌、私生活、発言記録を無断で公開することの違法性と社会的損害。開示承諾プロトコルの踏襲と、拒絶された際の権利受容に関する倫理基準を確立します。
「その場で見せること」「閉じたグループ内に共有すること」「不特定多数が閲覧するネット上に公開すること」は、法制上も倫理上も全く異なる別個の送信行為です。対象物や文脈が同一であっても、公開範囲ごとに許諾判定は独立して行われます。
共有の可否を決定する権利は、写っている被写体本人、あるいは情報の創作者に専属します。どれほど親しい間柄であっても、本人の同意権を侵害する免責理由には一切なりません。表情、服装、その場に滞在していた事実そのものを秘匿したい理由は人それぞれに存在します。
公開を拒絶された場合は、理由を問い詰めることなく即座に受け入れます。不同意に直ちに「了解した」と応答できる姿勢こそが、組織における相互信頼の基盤となります。
自らが公開を制約する際も、「グループ内限定であれば問題ない」「顔や個人情報が写っていない範囲なら構わない」と、条件を明確に提示する規律が機能します。
詳細解説
他者が写った写真・他者から聞いた事柄の扱いを、公開範囲ごとに別の判断として扱うページです。決定権が写っている本人にあることを軸にしています。
くわしく読む
背景と目的
「見せていい?」「グループに送っていい?」「ネットに出していい?」が別の質問であることの理解が目標です。同じ写真でも、到達範囲が変われば答えが変わります。
断られたときに理由を問わない、という規範も扱います。理由の開示を要求すること自体が圧力になるためです。
組み立ての工夫
断る側の言い方(「グループはやめて。2人ならいいよ」)を条件つきの承諾として示しました。全面拒否しか選択肢がないと、断ること自体が難しくなります。
公開の範囲を、見せる/送る/出すの3語で切りました。人数ではなく、手もとを離れる度合いで分けています。送ったものは、その先で何人に届くかを自分では決められません。
補足と注意点
持ち帰りを「だれかが困っている写真・動画は、聞く以前に出さない。転送もしない」としています。同意の有無を問う以前の線として、別枠で置きました。