このページの使い方

本手引きにおいて定義・活用される基本概念および専門用語を、五十音順に整理した実務リファレンスです。調査・分析の実務において判断に迷った際、基本概念の確認に活用してください。

各項目の末尾には詳細な理論と実務手順を解説した章番号を付記しています。概念の背景や具体的適用事例を併せて確認してください。

ことばの索引

あ行

一次情報
事象の発生現場で直接観測・測定・記録されたオリジナルの生データおよび公的記録。要約や伝言ゲームを経ておらず、検証可能性が最も高い。→ 第03章・第24章
意見
観測者固有の主観的評価、価値基準、感情に基づく言述。「有益である」「危険である」など。事実と異なり、客観的な反証手続きを直接適用できない。→ 第01章
引用
著作権法第32条に基づき、他者の著作物を自己の著作物内に取り込んで利用する合法的手続き。明瞭区別性、主従関係、出所明示の3要件を充足する必要がある。→ 第31章
URL
Webリソースの所在を示す一意のネットワーク識別子。ホスト名やFQDNのドメイン構造を解析することで、発信組織の属性を技術的に同定できる。→ 第06章
奥付
書籍の巻末に配置された、著者名、発行者、発行年月日、改訂版次が記載された法定表記面。出典の確定と情報の時間的鮮度を検証する原拠となる。→ 第20章・第31章
おすすめ(レコメンド)
利用者の過去の閲覧行動やプロファイルに基づき、アルゴリズムが最適化して提示するコンテンツ群。観測空間を特定の傾向へ閉鎖させる要因となる。→ 第08章

か行

かぎのマーク(TLS暗号化)
端末とサーバー間の通信経路が暗号化されていることを示す技術的標識。コンテンツの内容自体の真実性や運営者の道徳性を保証するものではない。→ 第06章
課金・ダークパターン
時間圧や損失回避バイアスを利用し、利用者の自律的な意思決定を阻害して決済・契約へ誘導するインターフェース設計。→ 第29章
検索
インデックス化された文書群から、投入されたクエリ文字列との統計的一致度を算出してランキング表示する機構。正しさや真実性の順序ではない。→ 第07章・第21章
個人情報(識別可能性)
特定の生存する個人を識別できる情報。単一では抽象的な属性であっても、複数項目が掛け合わされることで対象者が一意に特定される。→ 第25章
公式サイト
当該組織自身が責任を持って直接管理・公表している公式Webポータル。正規ドメインの検証により同定する。→ 第22章

さ行

サーバー
ネットワーク上でデータやWebページを保持し、クライアントからの要求に応じて配信する計算機資源。画面に現れる情報は必ず誰かのサーバーに存在する。→ 第05章
索引
文献の末尾に設けられた、五十音順・アルファベット順に概念や用語を逆引きできる体系。著者の文脈から独立して検索を行うための道具。→ 第20章
事実
証拠の検証、実地観測、定量的計数、記録の照合によって、客観的に真偽を判定(反証)できる言明。→ 第01章
司書(レファレンス)
図書館において体系的な文献探索や資料調査を支援する情報専門職。研究目的を提示することで網羅的な調査ルートが拓かれる。→ 第20章
出典
情報の出所と検証経路を第三者が追跡できるように明記した記録。再現性の担保に不可欠。→ 第31章
肖像権
自己の容貌や姿態をみだりに撮影・公表されない人格的・財産的権利。他者の写った画像を公開する際の合意形成の根拠。→ 第32章
生成AI
大規模データセットから学習した確率分布に基づき、テキストや画像を合成する数理モデル。次トークン予測であり知識の照会ではない。→ 第10章・第11章

た行・な行

著作権
思想または感情を創作的に表現した著作物に対して著作者に専有される排他的権利。創作と同時に無方式主義で発生する。→ 第30章
ドメイン
インターネット上の組織識別名。go.jp(政府機関)、lg.jp(地方自治体)、ac.jp(高等教育研究機関)などは厳格な取得審査を伴う。→ 第06章
二次情報
一次情報を他者が引用・要約・解説・加工して作成した情報。伝達の階層を経るごとに文脈の脱落や主観的歪曲が生じやすい。→ 第03章
フィッシング詐欺
正規サービスを模倣した偽サイトへ利用者を誘導し、恐怖や利得をトリガーとして認証クレデンシャルを詐取する攻撃手法。→ 第26章

は行・ま行

パスワード
認証境界を通過するための秘密情報。複雑さよりも長さ(パスフレーズ)が耐性を高め、使い回しの排除が安全性の前提となる。→ 第26章
割合
全体に対する特定事象の比率。母集団(分母)の規模を併記しなければ、統計的有意性や実態を把握できない。→ 第04章
平均値
全標本値の総和を標本数で除した統計量。極端な外れ値が存在する場合、代表値としての妥当性が損なわれる。→ 第04章
中央値(まん中の数)
標本を数値の昇順に整列させた際の中央に位置する値。データの偏向や外れ値の影響を受けにくい頑健な代表値。→ 第04章