同一のプロンプトを投入しても、サンプリング温度パラメータ(Temperature)等による非決定性により、生成される回答は試行ごとに揺らぎます。異なるモデル間で比較すれば、その応答傾向(クセ)の違いはより顕著になります。

特定のモデルを盲信することは危険です。常に100%正解を出力するAIは存在しません。そして、「複数のAIに尋ねて回答が一致したから正しい」という推論も成立しません。各モデルがWeb上の同一の誤った情報源を学習していた可能性があるからです。

真に実務の武器となるのは、回答が一致した部分ではなく、モデル間で回答がばらばらに割れた分岐点です。不一致が生じた箇所には、前提条件の曖昧さや、学説の未確定性が潜んでいます。そここそが人間が自ら調査・検証すべき核心領域となります。