ノート 16
星間航海士の手引き
約2分
情報の3分類(検証済・推定・未確定)
AI出力および調査データを「裏づけのある事実」「確率的推定」「未確定事項」の3段階に分類・タグ付けする手法。不確実性を排除せず明記する重要性を説きます。
AIの出力には、外部資料で検証された事実と、統計的な推測、そして架空の捏造が不可分に混在しています。そのまま利用することは許されません。思考の中で3つの札(ラベル)を定義し、各文を分類・タグ付けして整理します。
AIの答えは、3つに分けてから使います。たしかめた話だけが、そのまま書けます。たぶんの話は「〜と言われています」と断ります。わからない話は、消さずに「分かりませんでした」と書き残します。分けられないうちは、まだ使えません。
分類プロトコルは以下の通りです。一次資料や公的統計で裏づけが取れたものは検証済事実。「〜と考えられる」「〜が多いとされる」といった推論は蓋然的推定。照会しても確認できなかったものは未確定事項です。
知的生産において最も価値が高いのは、第3の「未確定事項」を隠蔽せず明記することです。「本項目は現時点で未解明である」と記述することは、後続の検証者に対する最大の貢献となります。
検証レベルを特定できない曖昧な言説は、判断材料から除外しなければなりません。
情報を「検証済・推定・未確定」の3段階に峻別する。「未確定事項」を消去せずに明記することが信頼性の証となる。
この概念の背景となる事象 7回と 5回ふしぎな話 第3話
詳細解説
AIの出力をたしかめた話・たぶんの話・わからない話の3つに仕分けてから使う、という運用ページです。「分かりませんでした」を残すことを最重要に置いています。
くわしく読む
背景と目的
出力を一括で信じるか一括で疑うかの二択を捨て、主張単位で確度を分類する習慣をつくることが目標です。実務の設計でいえば、根拠つき・推測・不明のラベリングにあたります。
組み立ての工夫
3分類にしたのは、業務用の4分類(根拠・推測・不明・決定事項)から「決定事項」を落としたためです。調べ学習の場面では設計上の決定が出てこないので、使わない札は置かないという判断です。
3枚目を消さないことを最重要としたのは、不明の消去が最も起きやすく、かつ最も損失が大きいからです。未解決を残す記述は、次に調べる人への引き継ぎになります。
札という言い方にしたのは、あとから貼り替えられるからです。たしかめたら「たぶん」を「たしかめた」に替える。分類を固定した判定にすると、調べ直す動機が消えます。
補足と注意点
「分けられないものが残ったら、まだ使えません」と書いています。分類の失敗を、保留という正当な結論に接続するためです。