ノート 32
事故記録アーカイブ
約1分
他者情報の無断開示と権利侵害
ここに出てくる話は、ぜんぶ作ったお話です。だれかをうたがうためではなく、たしかめるためのページです。
親しい間柄であっても、他者の容貌や私信、内密の情報を本人の明示的許諾なく外部へ開示することの違法性。関係性の親密さを権利侵害の免責理由にしない厳格な規範です。
プライバシー侵害やライセンス違反インシデントの多くは、発信者側に悪意が全く存在しない状況下で発生します。「面白かったから共有した」「皆に知らせたかった」という無自覚な親切心が、被害者にとっては深刻な精神的損害や権利侵害となります。
見落とされやすいのは、「情報そのものではなく、それが公開されたプラットフォームや範囲が許容できない」という点です。1対1の対話で許容される開示が、グループチャットやSNS上で許容されるとは限りません。
事前確認の手間を惜しんではなりません。確認に要する時間は数秒ですが、無断共有によって紛争が生じた場合の修復・事後対応には数週間から数ヶ月の甚大なコストを要します。
情報を他者へ転送する際は、必ず「どの媒体・どの範囲に公開するのか」を明示して事前合意を確立する規律を徹底してください。
詳細解説
他者の情報を本人の同意なく共有してしまう形を扱います。悪気の不在を前提に置いたページです。
くわしく読む
背景と目的
加害が善意から起きうることの理解が目標です。「送った子に、悪気はまったくありませんでした」から始めています。動機を問う枠組みでは、この形は防げません。
公開範囲ごとに判断が変わることは、しらべノート32と共通です。
聞くときに、出す場所まで言えるようになるのが目標です。「これ使っていい?」では、どこに出すかが伝わりません。
組み立ての工夫
預かった情報は自分のものではないという所有の観点を軸にしました。判断権が自分にない、という一点で処理できます。
判断を、見せる・送る・出すのどれに当たるかで分けました。相手が何人かではなく、自分の手をどれだけ離れるかで決まります。
補足と注意点
「送ってはいけない」という禁止では書いていません。聞いてから送る、という一手順を足しただけです。
断られた理由を聞かない、という点はしらべノート32の担当です。ここは出す前の側だけを扱います。