ノート 07
事故記録アーカイブ
約2分
順位バイアスと上位表示信仰
ここに出てくる話は、ぜんぶ作ったお話です。だれかをうたがうためではなく、たしかめるためのページです。
検索結果の最上位に表示されたリソースを「最も正しい情報」と短絡するバイアス。SEO最適化やスポンサー広告枠の構造を理解し、複数検索結果の横断比較を習慣化します。
検索エンジンの第1位に表示されているという事実のみを根拠に、その内容を無条件に信憑性の高い客観的真実とみなす認知的傾向を「順位バイアス(Position Bias)」と呼びます。
検索は、集めたページに点数をつけて、点数の順にならべています。点数は「たくさん開かれたか」などで決まり、内容が本当かどうかは見ていません。いちばん上の広告は、点数とは関係なくそこに出ています。
検索結果の上位は、検索エンジン最適化(SEO)の専門技術や資本を投じた事業者が意図的に設計・獲得した配置であるケースが多々あります。「検索上位にあること」は「技術的に最適化されていること」を意味するに過ぎず、「公正中立であること」の証明ではありません。
スポンサー広告枠の識別を怠り、広告コンテンツを客観的調査結果と混同するミスも多発しています。
実務的な対抗策は、検索上位の単一ページで結論を出さず、運営主体の異なる独立した3つ以上のWebサイトを開いて記述を突き合わせることです。3つがちがっていたら、それ自体が発見です。不一致の所在こそが検証すべき論点となります。
詳細解説
検索順位を正しさの順序と誤読する形を扱います。しらべノート7の裏面で、順位を上げる営みの存在にも触れます。
くわしく読む
背景と目的
「上位=多くの人に選ばれた」という推論も成り立たないことを示すのが目標です。上位表示には最適化の技術が介在しており、選択の結果であると同時に、働きかけの結果でもあります。
組み立ての工夫
「悪いことではありませんが」と明記しています。検索最適化を不正行為として教えると、実態と合いません。位置づけの説明にとどめました。
持ち帰りを「3つがちがっていたら、それ自体が発見です」としました。不一致を失敗ではなく情報として扱う、この巻に共通する立場です。
「3つ開く」と数を書きました。数を示さないと、「いくつか見る」は1つで終わります。
補足と注意点
検索を使うなとは書いていません。上位が役に立つことのほうが多い、という前提は表の巻(しらべノート7)に置いてあります。
広告枠の見分けも、しらべノート7の担当です。ここは順位そのものの話に絞りました。