ノート 22
事故記録アーカイブ
約2分
外観の権威付けと信頼偽装
ここに出てくる話は、ぜんぶ作ったお話です。だれかをうたがうためではなく、たしかめるためのページです。
洗練されたUI、難解な専門用語、精緻な統計表を装うことで中身の無根拠さを覆い隠す情報偽装。デザインの美醜と情報の真実性が無相関である事実を銘記します。
画面に大書された「公式」という文字列、洗練されたWebデザイン、難解な学術用語、整然としたグラフは、どのような悪質サイトや模倣サイトであっても容易に偽装できます。
情報評価において、信頼の指標として「機能するもの」と「機能しないもの」を厳格に峻別します。
- 機能する指標(客観的技術情報) ― URLの正規ドメイン(FQDN)、運営団体の法人登記情報・所在地、第三者公的機関からの被リンク
- 機能しない指標(外観的装飾) ― デザインの美しさ、「公式」の文言、グラフの多さ、権威的な言説トーン
人間は直感的に目に入りやすい「外観の装飾」に依存し、確認に手間の要る「正規ドメイン」の検証を怠る認知傾向を持ちます。
不審なページに遭遇した際は、掲載されているリンクを踏むのではなく、当該組織の代表名称を独立して検索し、正規の公的トップページから当該情報へ辿り着けるかを逆引き照合します。
詳細解説
公的な体裁と公的な出自の混同を扱います。判別に使えるもの/使えないものを明示的に分けたページです。
くわしく読む
背景と目的
「公式」の2文字も、デザインも、グラフの多さも発信者が自分で用意できるという理解が目標です。使えるのはURLの末尾・運営者表示・更新日・公式サイトからの被リンクの4点です。
組み立ての工夫
「使えないものほど、見た瞬間に目に入る」という認知的な非対称を明記しました。判別材料が視認性の低い位置にあることが、誤判定の主因です。
確認方法を、偽サイトのページ(6)と同じ考え方(組織名で検索し直し、本物から到達できるか)に揃えています。
使えるもの4点と、使えないもの3点を、同じ数だけ並べませんでした。使えないもののほうが目立つ、というずれを、並びの上でも見せるためです。
補足と注意点
公的な組織が正しい、という話はしていません。ここで見分けるのは、出しているのがだれかだけです。
URLの読み方そのものは、しらべノート6に置いてあります。同じ手順を二度書かず、この巻は使う側にまわっています。