形式的にカギ括弧を付け出所を記載していても、文章全体の8割が他者の引用で埋め尽くされている場合、それは学術的・実務的に正当な引用とは認められません。主従関係が完全に逆転した「つぎはぎレポート」です。

主従関係が逆転してしまう本質的な要因は、引用技術の巧拙ではなく、「自分自身が何を主張・立証したいのか」という中心命題が定まっていないことにあります。言いたいことが定まっていなければ、集めた文献の切り貼りに頼るしかなくなります。

コピペと引用のちがい。自分のことばがどれだけあるかコピペぜんぶ人の文章どこからが人のことばか分からない引用自分のことば「人のことば」自分のことば→ 出どころ分かれていて、出どころがあり、自分のことばのほうが多い
コピペは、どこからどこまでが人のことばか分かりません。引用は、かぎかっこで分かれていて、出どころが書いてあり、そして自分のことばのほうが多くなっています。かぎかっこを付けても、ほとんどが人の文章なら、それは引用ではありません。

修正手順は明快です。まず自らの結論を1つの明瞭な文義脈言節脈に言語化します。その上で各引用箇所を見直し、「この引用は、自説の論証に真に不可欠な証拠として機能しているか」を問い直します。単なる字数稼ぎや装飾となっている引用は直ちに削ぎ落とします。