ノート 17
事故記録アーカイブ
約1分
沈黙なき全能感の罠
ここに出てくる話は、ぜんぶ作ったお話です。だれかをうたがうためではなく、たしかめるためのページです。
あらゆる問いに対して一切の躊躇なく回答が返る状況に潜む欺瞞。正常な知識体系には必ず「未知」や「未解明」が存在するという科学的認識論への回帰を促します。
提示したすべての設問に対して一切の躊躇なく完璧な回答が揃う状況は、調査の成功ではなく、構造的な異常事態を示唆しています。通常の探究であれば、未解決の課題や資料の不備が必ず残存します。
AIが沈黙を嫌い即答してしまうのは、次トークン予測の確率計算において「回答形式」が優先選択されるためです。
確認すべきは設問に対する回答の一致率と留保の有無です。5問投入して5問すべてが断定的に返された場合、そこで作業を一時停止します。
あらかじめ回答拒否を促すプロンプトを前置した上で、返ってきた各回答に対して「その事実が記載されている公的文献名と発行年」の追加照会を要求し、真の知識境界を測定します。
詳細解説
不明の欠如を扱います。全問に答えが返ることを成功ではなく異常として数える、という定量的な点検法を渡すページです。
くわしく読む
背景と目的
点検の対象を内容ではなく数に置くのが目標です。内容の妥当性判断は難しいが、「わからない」が0件かどうかは数えるだけで分かります。
組み立ての工夫
「5つ聞いて5つ答えが返ったなら、そこで止まります」と、具体的な数で書きました。抽象的な警戒より、計数可能な条件のほうが運用されます。
前置きの一言を挙げつつ「それでもゼロにはならないので、数は自分で見ます」と限界を併記しています。
数えるだけでよい形にしたのは、中身の正しさを判定する力がまだ無くても実行できるからです。
補足と注意点
全部に答えが返ること自体は、よくあることです。どういうときなら自然かは、表の巻(しらべノート17)が受け持ちます。ここに残したのは数え方だけです。
数えるのは「わからない」の数であって、まちがいの数ではありません。まちがいは、数える前に見つかりません。