ノート 27
事故記録アーカイブ
約2分
背景・反射・位置情報の漏洩
ここに出てくる話は、ぜんぶ作ったお話です。だれかをうたがうためではなく、たしかめるためのページです。
被写体の瞳に映った風景、マンホールの固有模様、日照角度から撮影場所と時刻を特定されるインシデント。画像公開に伴う情報漏洩の物理的メカニズムと対策を扱います。
電柱の住所表示板、マンホールの自治体固有の意匠、店舗のレシート、窓ガラスに反射した看板。本人が「まさかこのような細部から」と想定していない箇所を手がかりに、居住地や活動拠点が同定されます。
写真をとるとき見ているのはまん中ですが、写るのは四角ぜんぶです。四すみには、名札・表札・時間割・うつりこんだ人など、出すつもりのなかったものが入ります。出す前に、四すみから順に見ます。
単独の写真では断片に過ぎなくても、日を分けた数枚の投稿を組み合わせることで、通学・通勤経路や帰宅時間帯が精密にプロファイリングされます。
また公共空間においては、公知のフリーWi-Fiと同一のSSIDを偽装した不正アクセスポイント(Rogue AP)による通信盗聴のリスクも潜んでいます。
画像発信時は背景の特定要素にトリミングやぼかしを施し、位置特定を防ぐためにリアルタイム発信を停止する規律を守らなければなりません。
詳細解説
写真からの所在の特定を扱います。電柱の住所表示やマンホールの意匠など、本人が想定しない要素が手がかりになることを示します。
くわしく読む
背景と目的
1枚からの特定は多くないが、複数枚の蓄積で可能になるという条件の理解が目標です。学校の写真・窓からの写真・登校時刻が別々の日に出ていても、見る側は合成できます。
対策を2つに絞ったのは、出す前に使えるのがその2つだけだからです。出したあとに効く手はありません。
組み立ての工夫
対策を「四すみを見る」と「『行ってきた』で出す」の2つに絞りました。後者は、居場所が知られて困るのがいま そこにいる間だけだという点に効きます。「楽しかったことを伝える目的は、まったく変わりません」と明記しています。
電柱の住所表示とマンホールの絵を例にしました。どちらも、撮った本人がいちばん見ていないものです。
補足と注意点
恐怖を煽らないよう、「1まいから場所が特定できることは、そう多くありません」と先に書いています。